診療看護師は、医師の指示のもとに決められた範囲で診療行うことができる看護師です。
大学院で医学の知識を学ぶことで、看護師という立場でありながら、医師サイドの診療にあたることができます。
診療看護師になるメリットとして、スムーズに対応することが可能になるため、対応の遅れや重症化リスクを回避することができるということがあげられます。
病院内で患者の身近にいる看護師は、患者の体調の変化をいち早く気付くことができます。
一般の看護師は、患者の症状などを医師に報告し判断してもらうという立場になりますが、診療看護師の場合、医師に近い判断ができる知識があるため、患者がどうしてこういう症状になったのかという原因を理解することができます。
また、対処法を考えた上で医師に連絡できるためスムーズな対応も可能です。
さらに、指示に従い一定範囲内の処置もその場でできるため、素早く処置することもできます。
診療看護師は資格手当がつくことがあり、給与面でのアップがある可能性があります。
しかし、手当の有無や金額は勤務先によって異なるため転職などの際は事前に確認しておきましょう。
この資格を取得することで業務の幅が広がるだけでなく、より看護師として患者の立場に立った看護が可能になるため、自分自身のキャリアップにも繋がります。
資格取得には5年以上の実務経験と、指定の大学院で学び試験に合格するころが必要です。
看護師としてキャリアップを目指すなら、将来の目標として計画的に視野に入れておくのも良いでしょう。